
……うーん、説明しようとすると、ちょっとむずかしいな。
年金や制度って、なんだろう?
子どもに聞かれて、うまく答えられなかった。
その経験を出発点に、このブログでは、社会保障のしくみを、ひとつずつ、いっしょに見ていきたいと思います。
「年金って国民年金だけじゃないの?」──そんな疑問が浮かぶのも当然ですよね。
厚生年金は、働き方によって加わる“もうひとつの年金”。
学生のうちはピンとこなくても、社会に出るとすぐそばにある制度です。
どのような仕組みなのか、一緒に見て行きましょう。
厚生年金はどんな制度?
厚生年金は、会社で働く人や公務員の年金の仕組みです。
正社員だけでなく、パートやアルバイトでも、条件によって加入することがあります。
国民年金との関係
国民年金はすべての人が対象になる年金制度。
厚生年金は、会社などで働く人や公務員の人が、国民年金に加えて自動的に入るしくみです。
2つの制度が重なることで、国民年金だけよりも、受け取れる年金が多くなるしくみです。
手続きと保険料の負担
手続きは会社がしてくれるので、自分で申し込む必要はありません。
保険料は、会社と本人が半分ずつ負担します。
その分、将来もらえる年金は国民年金よりも多くなります。
厚生年金が備える“もしも”
老後の「老齢厚生年金」だけでなく、 病気やケガで働けなくなったときの「障害厚生年金」、 家族が亡くなったときの「遺族厚生年金」など、 いくつかの“もしも”に備える仕組みが含まれています。
たとえばこんな場面で
事故で働けなくなったとき、国民年金だけでは生活が苦しくなるかもしれません。
でも厚生年金に入っていれば、障害の程度に応じてさらに支えが届きます。
また、家族を支えていた人が亡くなったときにも、遺族に年金が支給されることがあります。
年金は“老後”だけじゃない
国民年金でも厚生年金でも、「年金」と聞くと老後の話だけのように感じるかもしれません。
でも実際は、みんなの“今”と“これから”を支える仕組みでもあります。
詳しく知りたい方へ
制度のしくみをもう少し知りたい方は、日本年金機構の公式ページも参考になると思います。
国民年金のように、絶対入らなきゃいけないのかについてはいつか別の記事に書いてみようと思います。