
長男
父さん。
この前、給与から引かれるものには、健康保険料もあるって聞いたけど、それは何?

父
病院で見せる保険証に関係しているやつだね。
何て説明したらいいかな…。
年金や制度って、なんだろう?
子どもに聞かれて、うまく答えられなかった。
その経験を出発点に、このブログでは、社会保障のしくみを、ひとつずつ、いっしょに見ていきたいと思います。
給与明細の健康保険料、気になりますよね。
健康保険の話をするには、まず「社会保険って何?」というお話から見ていった方がいいでしょう。
社会保険とは、厚生年金や健康保険
アルバイトやパートでも、働き方によっては「社会保険」に加入することがあります。
「社会保険」とは、厚生年金や健康保険などをまとめたしくみのこと。
「社会保険」に加入すると、これまで親の健康保険に入っていた人も、自分で保険料を払う立場に変わることもあります。
社会保険の加入要件(ざっくり)
- 週20時間以上働いている
- 月収が88,000円以上
- 勤務先が従業員51人以上
- 2か月を超える雇用の見込みがあること
- 学生ではない(でも夜間・通信制は対象になる場合あり)
これらの条件に当てはまると、会社を通じて社会保険に加入することになります。
社会保険に加入するメリット
社会保険に入ることで、次のようなメリットがあります。
- 将来の年金が増える(厚生年金)
- 障害年金、遺族年金の補償も厚い(厚生年金)
- 保険証が自分名義になり、手続きが全部「自分」で完結する(健康保険)
- 傷病手当金や出産育児一時金の支給、高額療養費制度などがある(健康保険)
社会保険に加入するデメリット①
社会保険に入ることで、デメリットもあります。
- 保険料が高くなる
- 手取りが減る
税金の扱いに影響が出ることも(デメリット②)
親の税扶養から外れ、親の所得税と住民税の負担が少し増える可能性があります。
詳しくは別の記事で
社会保険に入ったり、税扶養から外れるのは、「いわゆる〇〇万円の壁」と密接に関係します。
一度に書くとこんがらがってしまうかもしれませんので、「〇〇万円の壁」のことや、メリットとデメリットを比べてみることについてはまた別の記事に書きたいと思います。
よろしければ以下の公式サイトもご覧ください。