
長男
父さん、就職情報サイトに載っている給料と実際にもらえる金額は違うと聞いたことがあるんだけど、そうなの?

父
手取りってやつだね。
年金や制度って、なんだろう?
子どもに聞かれて、うまく答えられなかった。
その経験を出発点に、このブログでは、社会保障のしくみを、ひとつずつ、いっしょに見ていきたいと思います。
手取りって?
就職を考える時、給与も大切な基準の一つですよね。
でも”支給額”と書かれている金額と、実際に銀行などに振り込まれるお金は違うんです。
どういうことなのか、一緒に見ていきましょう。
額面と手取りのちがい
会社が提示する「支給額」は、税金や保険料などを引く前の金額。
これを「額面(がくめん)」と呼びます。
でも実際に口座に振り込まれるのは、そこからいくつかの費用が引かれた「手取り」額。
だいたいですが、額面の約20%が差し引かれ、残りの約80%が手取りになります。
引かれる約20%の内訳(目安)
- 健康保険料…約4.5%
- 厚生年金保険料…約9.15%
- 雇用保険料…約0.6%
- 所得税…約1.7%
- 住民税…約0.7%
- 合計…約16.65%
支給額25万円・独身・扶養なしのケースをもとに、地域差や保険の種類・控除の調整などを加味して、ここでは目安として約16.65%~20%としています。
手取りが少なく感じる理由
「こんなに引かれるの?」と思うかもしれません。
でも、引かれている分は、いざというときの保障や、将来の年金につながっています。
たとえば…
- 病気になったときに保険が使える
- 退職後に年金として受け取れる
- 失業時に雇用保険が支えてくれる
見えにくいけれど、ちゃんと役立っているんですね。
公的機関のサイトではありませんがこちらのサイトでより詳しくわかります。
[参考]
転職エージェントのマイナビエージェント> CANVASトップ> 手取りとは?額面との違いや計算方法、年代(年齢)別の平均額を紹介

長男
だいたいはわかったよ。
でも、厚生年金の比率が約9%ってすごいね。
ていうか、厚生年金って何?

父
今まで話してきた年金は、ほとんどが”国民年金”のことだったんだ。
今度はサラリーマンなどの厚生年金の話をしてみよう。
住民税と所得税については簡単にこちらに書いています。