
年金って、学生でも払うもの?
ちょっとあの額は大きいなあ。

学生納付特例というのがあるよ。
年金って、なんだろう?
子どもに聞かれて、うまく答えられなかった。
このシリーズでは、そんな問いの入り口を、ひとつずつやさしく整理しています。
前回は、年金は払わなきゃいけないというお話をしました。
でも学生のアルバイト代だけで、毎月17,510円(令和7年度)を払うのは、正直、きついかもしれませんよね。
今回は、そんなときに使える「学生納付特例制度」について、やさしく整理してみます。
学生納付特例制度とは?
支払いを「免除」ではなく「猶予」してもらう制度です
学生納付特例制度は、学生さんが卒業して働き始めるまで、 年金保険料の支払いを一時的に待ってもらえる制度です。
「免除」ではなく、「猶予」というイメージ。将来、余裕ができたときに「追納」することが前提です。
申請するメリット
「未納」にならず、もしもの時にも安心
保険料を払わないままにしておくと、「未納」となり、 障害年金や遺族年金などのいざという時の支援が受けられなくなる可能性があります。
でも、学生納付特例を申請しておけば、 猶予期間も受給資格にカウントされるため、 もしもの時にも年金を受け取ることができます。
注意:老後の年金額には反映されない
将来の「老齢基礎年金」には、猶予期間は含まれません
学生納付特例で猶予された期間は、 そのままでは老後にもらえる年金額には反映されません。
ただし、10年以内であれば「追納」することが可能です。
働き始めてから、少しずつでも追納を検討するのがおすすめです。
申請方法と必要なもの
市区町村の窓口や年金事務所で申請できます
一部の学校でも手続きが可能です。
必要な書類は、年金手帳や学生証など。
申請しておけば、学生の間は安心して学業に専念できます。
学生納付特例制度は、 「今は払えないけど、将来ちゃんと向き合いたい」という人のための制度です。
申請しておくだけで、もしもの時の安心につながります。
詳しく知りたい方は、以下の公式サイトで確認してみるのがおすすめです。
[参考]
日本年金機構「学生納付特例制度」
別の記事では、親など家族が代わりに払う方法やメリットについて書いています。