
長男
年金制度って、つぶれないの?

父
それは大丈夫。…なのかなあ?
年金って、なんだろう?
子どもに聞かれて、うまく答えられなかった。
このシリーズでは、そんな問いの入り口を、ひとつずつやさしく整理しています。
「将来、本当に年金がもらえるのかな?」そんな不安を感じる方は、少なくないかもしれません。
少子高齢化が進む中で、制度そのものが崩れてしまうのでは?
そんな声に対して、制度の仕組みと支え方を整理してみます。
結論から言うと?
日本の年金制度は、簡単には「崩壊」しない仕組みです
年金制度は、保険料だけで成り立っているわけではありません。
実は、以下の3つの柱で支えられています。
年金制度を支える3つの柱
現役世代の保険料
働いている私たちが毎月支払う保険料
国からの税金
消費税などを含む税が、年金財源の約半分を支えています。
年金積立金の運用益
専門機関が株式や債券で運用し、利益を将来の年金に充てています
この3つの柱があることで、一つの要素が不安定になっても、制度全体がすぐに崩れることはないよう設計されています。
制度は見直され続けている
約5年ごとに、制度の見直しが行われています
年金制度は、日本の経済や人口の変化に合わせて、定期的(約5年ごと)に調整される仕組みになっています。
これは、「長く安定して続けるための見直し」であり、制度の持続可能性を高めるための取り組みです。
年金制度は、「崩壊するかもしれない」という不安に対して、 複数の財源と定期的な見直しで支えられています。
もちろん、将来の制度変更や受給額の調整はあり得ますが、 「制度そのものがなくなる」という可能性は低いと考えられています。
詳しく知りたい方は、以下の公的サイトをご覧ください。
[参考]
厚生労働省(国庫負担について等)
GPIF公式サイト (年金積立金の運用状況)
厚生労働省(財政検証)