
長男
父さん、国民年金の案内の書類が届いたんだけど、この「付加年金」って何?

父
付加年金?
確か、将来もらえる年金をちょっとだけ増やせる…だったかな?
年金や制度って、なんだろう?
子どもに聞かれて、うまく答えられなかった。
その経験を出発点に、このブログでは、社会保障のしくみを、ひとつずつ、いっしょに見ていきたいと思います。
付加年金とは?
国民年金に、月400円だけ上乗せする制度です
付加年金は、毎月400円を国民年金に上乗せして支払うことで、将来もらえる年金額を増やせる制度です。
小さな負担で、長く続くメリットがある仕組みです。
どれくらい増えるの?
月400円の上乗せで、年金が毎年200円ずつ増えます
たとえば、1年間(=12ヶ月)だけ付加年金を支払った場合
- 毎月の支払い:400円
 - 支払う期間:12ヶ月
 - 合計の支払額:400円 × 12ヶ月 = 4,800円
 
この支払いによって、将来もらえる「毎年のお金」がこう変わります。
- 1ヶ月につき、毎年200円が、「毎年もらえるお金」にプラスして増える。
 - 12ヶ月分なら、200円 × 12 = 年間2,400円が通常の「毎年もらえるお金」にプラスして増えます。
 
損得のポイント
若い時に合計4,800円払って、「毎年もらえるお金」が2,400円なら…
- 1年受け取れば、半分回収
 - 2年で元が取れる
 - 3年目からは、ずっとお得が続く
 
小さな負担が、未来の安心につながる。 それが、付加年金のしくみです。
誰が使えるの?
国民年金だけを払っている方が対象です
付加年金は、自営業の方や学生さんなど、国民年金のみを納めている方が利用できます。
ただし、学生さんで年金の支払いを待ってもらっている(学生納付特例=支払いを待ってもらっている制度)期間は利用できません。
でも、後から支払いを済ませあとに、付加年金も追加で支払うことは可能です。
申し込み方法とやめ方
申し込みは役所で。途中でやめることもできます。
お住まいの市区町村の役所で手続きができます。
国民年金の申し込みと同時でも、後からでもOK。
もし途中でやめたくなった場合も、手続きすればいつでもやめることができます。

長男
よし。おれ付加年金にも入るよ。
月400円という小さな負担で、 将来の年金額を少しだけ増やせる付加年金。
「少しでも備えておきたい」という方には、 やさしい選択肢のひとつかもしれません。
より詳しく知りたい方は、以下の公的サイトをご覧ください。
[参考]
日本年金機構「付加年金」
  
  
  
  
